今回は金融商品の中でも、外貨建てのものに関して記述したいと思います。
特に保険や預金はいかにも元本保証付きなのに高い利息がつきます。というような勧め方をする方がいるので、どのようなリスクがあるか把握しておきましょう。
外貨建ての金融商品には下記のようなものがあります。
・外国株式
・外国債券
・外貨建て預金
・外貨建て貯蓄型保険
上の二つに関しては資産に関して その1 - ナーガの副業にいくらかまとめていますので宜しければ参照下さい。
ここでは外貨建て預金と貯蓄型保険に関して記述していきます。
1. 外貨建て預金
文字通り外貨、他の国の通貨で預金を積み上げていきます。例えば米ドルだったり、豪ドルであったり南アフリカランド等もあります。
両親が定年を迎えた時も預金するだけで高い利率を得ることが出来る預金ですよ。と営業を掛けられていたようです。
預金ということで油断する方が多いようですが、外国の通貨で資産を保有するわけですから、為替の影響を大きく受けます。そして外貨から日本円に交換する際、手数料を取られます。普通に為替取引と同じですね。
為替というのは日本円と外国の通貨の交換価格のことで、1ドル105円とか1ユーロ120円とかニュースで言っているやつです。
1ドル100円の時に100万円預金して1ドル105円のときに引き出せば105万円となるので5万円利益が出ます。さらに外貨預金の場合、利息が高くなっており100万円預ければ1000円位の利息は付くかもしれません。
また金融機関によって利率が異なり、外貨によっても利率が異なります。
当然リスクの高い商品ほど利率が高くなります。楽天銀行で取り扱っている南アフリカランドの場合は年利5%だったりします。
そして最近は7日もの定期預金というものもあります。南アフリカランドの場合、なんと利率が40%です。
ちなみに1週間の南アフリカランドの値動きを見ると最大の振れ幅で6%程度でした。個別株並みの値動きです。普通に為替取引です。ここ最近は財政破綻するような国、ハイパーインフレが発生した国も見かけます。リスクが高いことは認識してください。
これは極端な例かもしれませんが、他国の通貨で資産を保有していれば多かれ少なかれ日本円との価格差で総資産額が変動します。
日本円のインフレに備えて一部の資産を米ドルなどで保有する行為はリスク分散できる行為だと思います。
しかし、安定した資産ではないことは自覚し、余裕資金で運用しましょう。
2. 外貨建て保険
こちらもその名の通り、外貨で積み立てる保険になります。当然、為替の影響を受けます。保険料支払い時に円高で、保険金受取時に円安であればお得に受け取ることが出来ます。
元本割れも起こりうるリスクのある商品です。
保険ということで受取のタイミングが任意で選びづらいことも運用する上でのリスクだと考えています。
死亡保険などは受け取るタイミングを選ぶことは出来ませんね。
解約して受け取ることもできますが、それなら外貨預金でもいいかと思います。
個人的な好みで言えば外国株式でもいいかと思います。
ひと昔前の個人年金のように利率さえよければ、投資対象としていいと思います。
ここ最近の外貨建ての保険商品の利点は、節税と為替で利益が出る可能性がある。
といったものになっているかと思いますので、特にこだわりがなければ、外貨建て保険をあえて選ぶ理由もないかと考えています。
3. まとめ
外貨建て金融商品は総じて為替の影響を受けます。元本保証の商品ではありません。
それを理解して運用する分にはいいと思います。
それと、同じようなリスクをとるなら、少しでも自分でコントロールできる金融商品で運用することをお勧めします。
以上、ここまで読んで下さりありがとうございました。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。