株式投資を始めて、特に個別株投資に手を出して、色々な指標があることを学びました。
ここで紹介するような指標通りに株価は動いてくれませんが、大外れの銘柄ははじくことができるかもしれません。
本当に基礎的な内容のみ記載しています。宜しければ一読下さい。
1. 株価=EPS×PER
株価を分析する上で非常によく聞くEPS、PERという指数を紹介します。
1) EPS(1株当たり利益)
EPS=純利益/株式総数
上記の式で算出される指標です。
各企業で発行された株式総数がバラバラなので自分が投資した資金に対して、企業はどの程度の利益を出すことができるのか一目では分かりづらいです。
この指標をみれば1株当たりの利益を示しているので、自身の出資に対して企業がどのくらいのパフォーマンスを出しているのかを確認できます。
2) PER(株価収益率)
PER=時価総額/純利益
上記の式で算出される指標です。
株価の割安・割高を判断するために多用される指標です。
近年、PER 15倍程度が標準と言われ、15より高ければ割高、15より低ければ割安と言われています。
ただし、この指標も万能ではなく現状のように市場に資金が溢れていれば全体的に高い数字になります。(利益に対する株価が高くなってしまうので)
また、急成長している企業のPERはかなり高い値になってしまいます。IT関係なら50越えもざらにあります。
株価は数年後の企業価値を示すものと言われており、今の純利益は1億円ですが2年後には100億円稼ぐことができると皆が確信すればどんどん株が買われて、株価が高くなってしまいます。
他にも利益の大部分を広告費や設備投資に回して、企業の成長に投資している前のめりな企業はPERが高くなっています。
さらに万年割安なPERを示すセクターもあります。
なので、PERは同セクターの比較に用いるようにしています。
2. ROE(自己資本利益率)
ROE(%) =純利益/自己資本 × 100
自己資本に対してどの程度の純利益を生み出したかを見ることができる指標です。
企業の資本をどれだけ効率よく運用できたかを確認できます。
ROE10%を超えていれば優良企業と言われています。
ただし、このROEにも注意点があり、自社株買いや配当を増やすと自己資本が減るのでROEは高くなってしまいます。
ROEを参考にするときに限らず必ず配当性向や財務諸表を確認しましょう。
3. 自己資本比率
自己資本比率=自己資本/総資本
自己資本は資本金や利益余剰金、資本余剰金など返済の必要がない資本のことを言います。
自己資本比率が高いほど倒産しづらい企業ということになります。
この指標は、セクターによって平均値がかなり違います。
自己資本比率が高ければ有事の際、倒産しづらいことには変わりないですが、商社や小売業などビジネスモデル的に流動資産の比率が高くなってしまう業種もありますのでご注意下さい。
ここまで読んで頂ければ、業界やセクター毎に傾向が違う、財務諸表を確認して下さい。例外があります。といったように絶対的な指標ではないです。
結局指標だけでは目安にしかならないです。
決算書やIR情報を見て、社会情勢を考慮し、その企業に期待できるかどうか自分で判断して取引することになります。それでも株価があがる銘柄を確実に当てることなどできませんが。
ただし、目安とはいっても何も情報を読み解けない人と比べるとはるかに投資成績もよくなるでしょう。
重視する指標や情報を自分なりに考えていき、少しでもいい投資成績を残せるように頑張りましょう。
最後におすすめしたいのが、指標だけに頼らず、財務諸表も読んでみましょう。決算短信などで見ることができます。
簿記を学べば意味が分かります。実用レベルまで勉強しなくてもいいので、簿記の用語だけでも覚えましょう。
よく聞くバランスシート(貸借対照表)やP/L(損益計算書)は企業の家計簿のようなものです。意味が分かれば企業の財務状況が分かるようになります。
投資をするうえで最低限の知識はつけておくことをおすすめします。
以上、ここまで読んで下さりありがとうございました。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
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