今回は保険に関して記述したいと思います。
自身のライフステージの変化によって十分な資産を形成できるまでは保険も必要と考えだしました。
今まで毛嫌いしていた死亡保険や医療保険のことを勉強したので、その内容をまとめたいと思います。
保険とは
重病や事故によって生じる経済的な巨額の損失に備え対処するために多数の人から資金を集め、その資金から規定の損失が生じた方に支払いをします。
民間の保険は、扶養家族がいる働き手の稼ぎが何らかの事情で落ち込んだ時、公的制度では生活が著しく苦しくなる恐れがある、といった場合に有効な商品です。
様々な形態で販売されているので私自身が加入しているもののみ記述します。
1. 死亡保険
1) 概要 被保険者がなくなった場合、遺族に保険金が支払われる保険です。
ここでは貯蓄性のない掛け捨ての保険を記述します。
申請した段階で一度に支払われる保険、毎月一定額ずつ支払われる保険等、様々な受け取り方法があります。
2) 保険料 保険を契約する年齢が若いほど月々の支払は安く、満了までの支払い総額も少しだけ安くなります。また特約というオプションが多数あり、複雑になっていきます。必要かと思ったものだけ記述します。
・特定疾病払込免除 規約に書かれた病気やケガになった場合、それ以降支払免除で保証が満了日まで継続されます。三大疾患(がん、脳梗塞、心筋梗塞)がその対象の場合が多いです。
3) 保険金受取に関して 下記のような受取方法がありました。
・受取申請をした時点で全保険金を受けとる契約
・毎月保険金を定額受け取る契約
・受取申請した時点でいくらかの一時金を受け取り残りは毎月定額で受け取る契約
どの受け取り方をするにしろ、定期的に保険を見直し、その時点で資産が不足している
分を最低限の保険に変更することをお勧めします。
私はその定期的な見直しが面倒だったので、私がいつ死んでも死んだ時点から60歳まで毎月一定額を遺族に支払われるという契約にしました。
例えば毎月10万円支払われる契約で35歳で死んだ場合、60歳まで支払いが続き総支給額は3000万円となります。
55歳で死んだ場合、60歳まで支払いが続き総支給額は600万円となります。
特に備えが必要な子供が小さい時期に死んでしまった場合保険金は多くなり、子供がある程度自立した55歳で死んだ場合は保険金は少なくなります。
支払開始時期の早い遅いで支払われる保険金が増減するため、勝手に保証金額が調整されるという保険となっています。
4) 所感 子供がいる家庭で十分な資産がないうちは最低限必要な保険かと考えています。子供がいる家庭で遺族年金(非課税)が14万円程度、企業によっては10万円程度の企業年金が支給されます。それに加えてこの死亡保険が支払われます。それぞれの家庭で今の生活レベルの生活費程度は賄えるように保険を掛けることをお勧めします。
収入に自信がある人でも、配偶者がいない状態で子育てをしながら今の仕事量をこなせるとは限りません。私は無理だと考えたので、最低限と思える金額の保険に加入しました。資産が増えて不要になったら解約すればいいです。
ちなみに私の場合、金融資産が4000万円を超えたら解約してもいいかと考えています。4%ずつ取り崩しても月10万円の収入は保証してあげられると思うので。
2. 医療保険
1) 概要 被保険者が規定の病気やケガで入院や治療行為を受けた際に保険金を受け取れます。所定の年齢まで保証をしてくれる保険、死ぬまで医療費を保証してくれる終身保険等様々なものがあります。入院した場合や手術を受ける際に保険金が支払われる保険です。
2) 保険料 入院した場合の保険金受取額によって支払い保険料が大きく変わります。
支払方法も終身払いや60歳払い切りなど様々です。契約する年齢が若いほど月々の支払は安く、満了までの支払い総額も少しだけ安くなります。
30歳で終身契約した場合、その時の保険料を一生支払い続けます。
年齢を重ねて契約すると本当に高くなるので、早めに判断したほうがいいです。
それと自動車保険のように等級が変動するものでもないので、保険金を受け取ったからといって保険料が高くなるようなものでもないです。
私は日額5000円、終身払い、特定疾病払込免除の保険にしました。
それぞれ根拠を示します。
・日額5000円 国民健康保険がとても優秀で医療費は3割だけの支払です。後期高齢者は1割負担。このままの制度が続くなら医療保険はなくてもいいかとも思いますが、自己負担額の増額くらいは平気でやってくるかと思います。私が病気患う可能性が高くなる頃まで現状維持できるとは思いません。(社会保険料の増加はすさまじいです。)
あとインフレの影響で入院費も増額されています。老後まで考えて保険を掛けるのも資産形成する上では重要かと思います。
・終身払い 契約時の年齢に応じた金額を一生払い続ける契約です。60歳で払い切ってしまうのがいいと考える方もいるでしょうが、私は特定疾病払込免除特約をつけて、がん等になった場合は以降の保険料が免除されるという制度を考慮し終身払いにしました。(がんにならないのが一番ですが、日本人の2人に1人はがんになるらしいです)
3) 保険料受取 入院や手術をした際に申請して保険金を受け取ります。申請したが、保険の対象外という事例が多々あります。保険に入る際、契約内容をよく確認することをお勧めします。最近、契約もシンプルで安いという保険も多いですが、手術の種類によって支払いされないものや、入院保障は60日まで、入院→退院→入院の際に120日のインターバルが必要等条件づけられているものも多いです。最近は医療の進歩で、軽度の病気なら入院は不要で、入院する場合は長期化することも多いです。本当に必要な保険を選定しましょう。
保険について勉強してみて
保険は必要最低限な金額をかけて、あとは不要な心配をせずに生活して資産形成を進めるべきだと改めて感じました。
それと、現在の公的制度は庶民にとても優しいですが、年金にしろ、国民健康保険にしろ改悪されるリスクにも備えておくことは必要だと感じました。
一度ご自身の保険を確認してみることを強くお勧めします。私の場合、グループ会社が取りまとめている保険に入ており、60歳までの保険料はとても安かったです。しかし60歳以降は保険料が6倍。60歳以降という保険が活躍する時期に保険料が上がってします。71歳以上まで保険を掛ける場合、直近の保険料は上がりますが、終身で契約してしまったほうが安上がりでした。
これを機会に長生きする老後のリスクというのも考えてみてはどうでしょう。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。